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久しぶりに・・・
「南のワインが好き」という友人たちと大井町の「ラ・カンティネッタ」に行ってきた。
ここに訪問するのは8年ぶりくらいかなぁ~。
久しぶりに訪問すると改装してなかなか不思議な空間になっていた。(改装前もそれなりに不思議な空間だったが。)

思い起こせばローヌワインはここで興味を深めていったんだった。
なので初心に戻ってオーナーが進めてくれるワインを2種類飲んだ。

ひとつめは96年のプロヴァンスのバンドール。
ムールベールド種が95%(ほとんどこの品種ってことですね)のワインだそうだが、10年も熟成しているのでかなり複雑な香りがして味の要素もまろやかでエレガントになっていた。これくらい滑らかな舌触りや香りをかもし出すのだったら、下手なボルドーよりずっといいと思った。
(すでに2軒目だったのでかなりいい気持ちだったため、飲むことに没頭してしまい造り手などをチェックしておくのを忘れてしまったことが悔やまれる。)

2本目はローヌの北のコルナス。
斜度が30度もある畑で栽培したブドウから作っていることが売りのワインだそうで、よって古い木が植わっている(植え替えが大変だからおのずと古い木ばかりになるそうだ)ので凝縮感のあるワインが造られるそうだ。
飲んでみて確かに濃いワインだった。(シラー種がそういう品種でもあるが)。
でもただ濃いだけではなくて、雑味がなく元気な果実!というフレッシュでちょっとやんちゃなワインだった。
これも造り手をチェックできていないのが残念!

こうやって久しぶりに南仏にこだわって飲んでみると案外楽しいものだ。近所(自転車で15分くらい)だし、また通ってみるのも楽しいかもしれないなぁ。←酒気帯びで捕まるって。

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ワイン | 15:46:16| Trackback(0)| Comments(0)
居酒屋のワイン
日本のフレンチレストランやビストロに行きワインをボトルでオーダーすると、最初に一口だけテイスティングをさせてくれる。
ワインの健康状態を確認する作業で、格式の高いレストランならいざ知らず、気楽なレストランではほんの形式程度なこと。
ワインを良く知らない人にとっては「慣れていないことを知られたくない」という気持ちが働いてしまうので、とても面倒な嫌な作業かもしれない。

私も何度もそういう場面を経験していて、お店のサービスの人が持ってきてくれたワインをテイスティングすることがあるが、一度として不都合なことなどないので、こんなこといちいちしなくてもいいのに・・・・と内心ではちょっと思っている。

しかし先日、ボトルで頼んだワインの味がちょっとおかしかった。
その店はホストテイスティングという手続きをとらないとても気楽なワイン居酒屋なのだが、みんなにワインを注いで飲んでみると「雑巾」っぽい匂いが強くて、明らかにブショネ(コルクの異常でワインの質が劣化している状態)ということがわかった。
すぐにワインの状態が悪いということを伝えて、お店の人にも飲んでもらって取り替えて欲しいと要求した。
お店の人も「う~ん、ギリギリですね~」とか言いながらも、快く新しいボトルを抜栓してくれておかげで美味しいワインを楽しむことができた。(←ギリギリってことはないと思うけど・・・)

うちに帰ってきてダンナに「珍しくブショネのワインに当たっちゃって、交換してもらったんだ」と報告すると
「気楽にワインを楽しむお店(ワイン代にあまり利益を上乗せしているとは思えない店)の安いワインなんだから、状態が悪いということで交換するなんてナンセンスだ」と言われてしまった。
そんなもんなんだろうか?
ワインの価格帯を低く設定している店(しかもホストテイスティングをしないような店)は一般的に交換はしないものなのか?
居酒屋で瓶ビールがぬるくても「仕方ないよね~こんな店だもの」って目をつぶってしまうように、ブショネで文句言っちゃいけなかったのかな?

とは言いつつも、店売り価格が1本4000円くらいするワインだから私は取り替えてもらうのは妥当なことだと思っている。

ワイン | 16:01:06| Trackback(0)| Comments(1)
初アブサン
ダンナの行きつけのBarで私もお世話になっている「テンダリー」が本日リニューアルオープンのレセプションがあった。
早速ダンナとお祝い&にぎやかしがてら、訪問をした。

私は主婦なのでこういう場所を仕事の疲れを癒すところとしては利用はしていないが(できないが)、勉強&仕事の関係で度々訪れるときに女性でも一人で物憂げにカウンターに座っておいしいお酒を飲んでいるさまを見るとちょっと憧れをいだいたりした。
娘がもう少し大きくなって夜でも出かけられるようになったら、家事の疲れを癒す場所として私なりに利用できたらかっこいいなぁ・・・と将来の密かな楽しみとして心の片隅にとっておいている。

さて今日はつい最近解禁になったアブサンを初めて飲んだ!
今まではパスティス(リカールとか)しか飲んだことがなかったし、それらがお世辞にも美味しいお酒としては認識していなかったのだが、アブサンはちょっと違った。
アブサンもいろんな国で製造されているらしく、私が飲んだものはスイスのものだったが、アルコール度数が65%にもかかわらずスムースでいやな雑味や高いアルコール特有ののどの引っかかりもなくて素直に「美味しいんとちゃうの~?」って感じられるものだった。

まぁ、自宅とかそういうベタな環境でなくてBarという私にしては非日常の空間だったことも大いに作用しているとは思うが。

やっぱ、お酒は非日常で美味しく飲むに限るのかなぁとちょっと思ってしまった。

ワイン | 21:02:03| Trackback(0)| Comments(0)
三者三様
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昨日は自宅ワイン&チーズの会。
この寒い中、テーマは「ブルゴーニュの白ワイン」。
しかもブルゴーニュでも北のほうのシャブリ地区とオーセロワ地区のものを。
たまたま同じ造り手で違うブドウ品種のものが手元にそろったので、それぞれがどんなチーズと相性が良いのかということを試してみようという趣旨。

試飲したのは
アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの
2004 ブルゴーニュ・アリゴテ
2003 サン・ティトル・ソーヴィニョン
2003 シャブリ・ロゼット

三者三様でぜんぜん印象が違って面白かった。
アリゴテは3つの中では際立って酸味が強かったし、ソーヴィニョン・ブランはちゃんとハーブ香がありミネラル感が抜群、シャブリはちっともシャブリっぽくなくて(並シャブなのに)濃くて蜂蜜っぽさもありがっしりとした作りだった。あ、もちろんシャルドネの特徴はきちんと持っていたが、いつものシャブリとは違っていたということ。
これだけはっきり違えばあわせるチーズとの相性も当然違ってくる。

いろいろと意見はあったが、私が感じたことは
・コンテは何にでも合いやすい。
・ブリアサバランも結構白ワインとの相性が良い。
・スティルトンも今日くらいエキス分の濃いシャルドネのワインには合う。

どのワインも美味しくて、5人で3本のワインを昼間からあけてしまった。学校から帰って来た娘に
「う、酒臭~い。」といやな顔をされてしまった。(当然か!)



ワイン | 15:13:24| Trackback(0)| Comments(0)
古酒ってすごい
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昨日は三十○歳の誕生日。(←大々的にダンナが生まれ年を公表しているから隠す必要もないのだが…)
半年も前からレストランを予約して、私の生まれ年のワインをキープしてくれていた。結婚してからこんなに手厚く誕生日を祝ってもらったのは初めてかも。
結婚一年目の誕生日(震災前日)はまだワインや美味しいものにそれほど目覚めていなかったこともあり普通に外食した程度だったし、その翌年からは子連れになってしまったこともありちゃんとしたレストランに行きにくくなった。

そういえば私たちはお互いの誕生日にプレゼントとかしあっていない。もちろんバレンタインデーとかクリスマスとかにも交換していないし。
お互いに「イベント好き」ではないのかもしれない。

ともあれ、今年は何故だか気合の入ったお誕生日祝いをしてくれて大感謝。心に残るいい誕生日になった。

昨日キープしてもらっていたワインは「シャトー・ムートン・ロートシルト」。自分の生まれ年のワインはそうそう飲む機会なんてないから、昨日は万全の体調で臨む。レストランも天井桟敷のようなスペシャルな席を用意していてくださっていて特別な感じを演出してくれていた。

慎重に抜栓してもらい、澱があるのでデキャンタージュを勧められる。お勧めに従いそうしてもらったが、そのときに1杯だけ瓶から直接あけたてのワインをもらう。
香りはもぎたてのフルーツやジャムのような・・・というようなフレッシュな香りはしないまでも、想像していた枯れたようなとかドライフルーツのような香りというよりは、いろんなスパイスやベリー類、カシスやプラムなどの濃縮したような複雑で、ある意味妖艶で印象的な香りがしていた。香りのボリュームがこんなにも強いということにも驚いた。
香りだけでうっとりとしてしまい、飲んで現実を知るのがちょっと怖いような・・・。(香りはいいのだが、飲むとがっかり、ってワインがよくあるので)

しばらく香りを楽しんでいた後、一口飲んでみると「酸」の強さに驚いた。決して「酢」になった酸味ではなくて、ブルゴーニュの赤ワインで感じるような高い酸。飲んだ後に口の中に残る「キンっ」とした感じ。なんだか「まだまだ若いのよ」という主張をそこから感じた。

時間が経つとワインは酸の強さが徐々になりを潜めてきて、香りにあるようなベリー系の生き生きとした味わいに複数のスパイスを効かせたような大人な味わいと、喉にする~りとすべるような滑らかなタンニンがとても印象的になってきた。
官能的な味わい!「若い」だけではない大人の魅力。

またまた時間が経つとだんだん質量というか質感が薄れてきて、抜栓してくれた山田シェフがおっしゃるように「水のようになりますよ」という感じに近づいてきたように思った。味がないというのではなくて、引っ掛かりがないというか、味の要素が丸く丸く、小さく小さくなってどんどんスムースになっていくという感じ。「老いる」のではなくて「昇華」していく感じ。
ちょうどそうなったときに、チーズとあわせてみた。
今までにない面白いマリアージュを体験できた!←それについての詳細は後日・・・。

グラスに残った最後の雫まで飲み干すまでワインはへたらなかった。食事が終わるまで約2時間半、正直こんなに最後まで美味しく飲めるとは思わなかった。

最後の最後にデキャンタした後に瓶に残った澱を小さなグラスについでくれた。
澱からは「カカオ」の香りがした。


ワイン | 11:13:09| Trackback(0)| Comments(6)
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